医療法人社団 明芳会 横浜新都市脳神経外科病院

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未破裂脳動脈瘤が見つかった患者さまへ

脳ドッグや検査で偶然に見つかった未破裂脳動脈瘤の場合、必ずしもすぐに手術が必要なわけではありません。ほとんどが無症状ですし、通常の脳動脈瘤が破裂する確率は1年間に約0.5-2%程度と報告されていますので、大きさや形状や部位によっては、経過観察が妥当と判断される場合もあります。ただ、破裂してクモ膜下出血になると、その約1/3の方は死亡、約1/3の方は後遺症を生じ、残りの約1/3の方しか社会復帰できない怖い疾患です。

もし治療が妥当と判断した場合は、「開頭クリッピング術」か「血管内コイル塞栓術」か、より安全に出来ると判断した治療法を選択して、それぞれの治療法の内容とリスクを十分に説明したうえで、クモ膜下出血予防目的で治療にあたるようにしています。

動脈瘤治療の実績については、豊富な症例経験がありますので、未破裂脳動脈瘤が見つかって、不安のある方、ご相談希望の方は、まず、脳動脈瘤に関する説明を読んで頂き、心配や不安な点があるようであれば、当院の初診外来を受診頂くか、メールにて気軽にご相談ください。

未破裂脳動脈瘤とは

出血する前の脳動脈瘤を、「未破裂脳動脈瘤」といいます。未破裂脳動脈瘤は、出血するまではまったく症状がないことがほとんどですが、出血していなくても脳神経を圧迫して眼の動きの障害などが症状としてでることもあります。
脳動脈瘤ができやすい体質は遺伝することがわかっています。親族がくも膜下出血になったかたは、検査によって脳動脈瘤が発見される可能性が、それ以外の方よりも多いとされています。

脳動脈瘤

脳の中の比較的太い血管に出来たコブで、ほとんどの場合、無症状ですが、破裂すると頭蓋内で出血してクモ膜下出血になります。クモ膜下出血は脳卒中(脳血管障害)の中でも最も予後が悪い病気と言われており、発症すると、死亡例が約3割、後遺症の残る例が約4割、元気に回復する方は約3割と言われています。

治療方法

必ずしもすぐに手術が必要なわけではありません。ほとんどが無症状ですし、通常の脳動脈瘤が破裂する確率は1年間に約0.5-2%程度と報告されていますので、大きさや形状や部位によっては、経過観察が妥当と判断される場合もあります。
ただ、破裂してクモ膜下出血になると、その約1/3の方は死亡、約1/3の方は後遺症を生じ、残りの約1/3の方しか社会復帰できない怖い疾患です。

治療が必要と判断されたら

もし治療が妥当と判断された場合は、「開頭クリッピング術」か「血管内コイル塞栓術」か、より安全に出来ると判断した治療法を選択して、それぞれの治療法の内容とリスクを十分に説明したうえで、クモ膜下出血予防目的で治療にあたるようにしています。

大きく分けて、①開頭手術による「開頭クリッピング手術」と②カテーテルを用いて行う「血管内コイル塞栓術」があります。

①の「開頭クリッピング手術」は、開頭後、脳の隙間を分け入って脳底部の動脈瘤に到達し、動脈瘤の根元(ネック)を金属クリップで挟んで、動脈瘤内に入る血流を遮断する方法です(図1)。

②の「血管内コイル塞栓術」は、足の付け根から血管の中にカテーテル(柔らかく細い管)を挿入して頭の動脈瘤にまで誘導し、血管の中から動脈瘤内にコイルを詰めて血液を固めることで破れないようにする方法で(図2)近年増加傾向にあります。このコイル塞栓術は、脳に全く触れずに行える侵襲の少ない治療になりますので、高齢化社会にも適していると言えます。ただ、症例によっては、動脈硬化が強く、カテーテルが動脈瘤まで到達出来なかったり、コイルが動脈瘤内から逸脱してしまうこともあるため、症例に応じて、開頭クリッピング術か?コイル塞栓術か?、安全に施行できる方法を選択しながら行うのが一番安全であると考えます。

当院では、同一チームで、両方の治療を行っており、それぞれの治療法の長所と短所を考慮したうえで、症例に応じて「シンプルに、安全に」をモットーに、十分に患者さんに説明し、相談の結果、脳動脈瘤の治療法を選択しております。

(図1)開頭クリッピング術

(図1)開頭クリッピング術

(図2)血管内コイル塞栓術

(図2)血管内コイル塞栓術

治療実績

  平成26年 平成27年 平成28年
クリッピング術
※ラッピング術を含む
(内 未破裂)
79
(54)
75
(48)
66
(52)
コイル塞栓術
(内 未破裂)
68
(49)
82
(59)
97
(74)

横浜新都市脳神経外科病院の特徴

当院では365日24時間脳疾患治療に対応できる体制を確立しております。また、脳動脈瘤治療実績1,000件以上を誇る脳血管内治療学会指導医1名が、専門医3名をはじめとする脳外科医の指導にあたっております。

院長 森本将史

平成18年9月 日本脳神経血管内治療学会専門医
平成24年12月 日本脳神経血管内治療学会指導医

院長 森本将史が紹介されました。
脳血管内治療の詳しい説明をしています。

脳卒中の予防・早期発見に定期的な脳ドック受診をおすすめします。