脳ドック(ブレインドック)

脳の疾患で救急搬送されてくる患者さんの横で、「さっきまであんなに元気だったのに」という言葉をご家族から聞くたびに、(元気なときに脳の検査を受けておられたら)と思うこともしばしばです。脳卒中は、発症してから最新の治療を施しても後遺症が残ってしまうことがあります。「発症する前に予防」するためにも、脳と脳血管を一度きちんと検査しておくことをおススメします。
院長 森本 将史
「発症してから」の治療では遅い!
脳梗塞や脳出血、くも膜下出血を主とする脳卒中は、生命を一瞬にして奪い、言語障害や麻痺などの重い後遺症をもたらすことも少なくありません。これらの病気は「発症してから」の治療では遅く、「発症を防ぐための予防」が重要です。
専門病院ならではの的確な診断と分かりやすい説明!
横浜新都市脳神経外科病院の脳ドックは、平成3年に開設し、30年以上もの実績があります。平成23年4月から、「一般社団法人 日本脳ドック学会」が認定する脳ドック施設として認められ、「脳ドックのガイドライン2019」に準拠した検査を実施しております。
開設から現在まで約10,000例以上のドックデーターの解析、豊富な外来・救急診療実績と結果の解析、学会、研究会、論文などから各疾患のスタンダードと最新治療の情報収集をおこなっており、また、その時代で最先端の検査機器によって診断ができるよう定期的に検査装置を更新しております。脳神経外科専門病院ならではの精密な検査と専門医による的確な診断を行っております。
脳ドックの内容、分かること
頭部MRI
強い磁気をあてて、頭の断面を見る画像検査です。 主に「脳梗塞」、「脳出血」、「脳腫瘍」などの発見に有効な検査です。

無症候性脳梗塞

微小出血

脳腫瘍
頭部・頚部MRA
MRIと同じ装置で、血管だけを映し出す画像検査です。「くも膜下出血」の原因となる「動脈瘤」、脳梗塞をひき起こす「動脈の狭窄や閉塞」、また「血管の奇形」などが分かります。
脳卒中でもっとも致死率の高い「くも膜下出血」の大部分は脳動脈瘤の破裂が原因です。 現在2~3mmの大きさの動脈瘤まで診断可能ですが、早期発見により破裂前に手術を行うことで予防できる疾患です。

脳動脈瘤

頚動脈狭窄症
なお、ペースメーカーが入っている方などはMRでの撮影ができません。その場合はCT検査へ変更も可能ですので事前にご相談下さい。
頚動脈超音波検査
超音波をあてて首の動脈(頚動脈)を見る画像検査です。
頚動脈の血液の流れや動脈硬化の状態が分かります。
動脈硬化測定検査(血管年齢)
※脳ドックプレミアムコースのみ
血管の詰まり具合や血管の硬さ(血管年齢)を測定することで、現在の動脈の状態が分かります。
その他検査
※脳ドック簡易コースには含まれません。
心電図・血液検査・尿検査を行ないます。
結果について
- 検査結果は、検査後2週間程度でご郵送いたします。
但し検査結果に緊急性がある場合には、検査当日に専門医による説明があります。 - なお専門医による結果説明を希望する場合には、オプションの申込みをお願いします。
- 「医師による結果説明」を検査当日に希望する場合の脳ドックのご予約は、毎週火曜午前、水曜午前、金曜(祝日除く)のみになります。
※結果説明所要時間は検査結果により異なります。